水族館でも活躍するクレーンスケール
ある程度の規模の水族館には、100%と言っていいほどクレーンスケールが設置されています。
小型や中型の魚類であれば、水槽を計った後、その中に入れてやれば体重を量ることができるのですが、大型の魚類になると水槽の移動が容易ではないため、この方法で量ることができません。漁業の魚のように、台ばかりに直接魚を乗せてしまうと、衰弱したり、最悪は死に至るためこの方法も使えません。
そのため、大型の魚類の体重を量るために、クレーンスケールが使用されています。もちろん、水中にいるままで、クレーンスケールは使えませんし、魚を直接クレーンスケールに、引っかけるわけではありません。魚を担架で覆うように囲った後、一瞬水中から引上げて、体重を量る方法がとられています。
特にイルカやシャチなどの水槽移動には、胸びれを傷つけないよう穴の開いた担架を用いて、クレーンで持ち上げています。そのためイルカやシャチの体重を量るときには、この担架とクレーンスケールを用いて体重を量っています。
水族館では他にも大量のえさの重量を量ったり、大容量の栄養剤や薬を使用するため、意外と頻繁に使用されています。