なす(ナス)の栄養・栄養素
なすは、成分の約92%は水分で、エネルギーの低い淡色野菜です。
特徴である紫色はナスニンという赤ワインと同じアントシアニン系色素の一種で、強い抗酸化作用があります。
血圧を正常に保つカリウムも豊富です。
旬:6~9月
品種:千両なす、米なす、丸なす、小なす
選ぶポイント:へたの切り口が新しくトゲが鋭い。皮にツヤがあるもの。
保存方法:風にあたらなければ常温で2~3日。紙にくるんでポリ袋に入れ野菜室へ。
主な栄養素とカロリー
主な栄養素 100g当たり
カリウム:220mg
ビタミンC:4mg
カロリー 22kcal/100g
栄養と健康効果
紫色のアントシアニン系色素の一種ナスニンは、強い抗酸化作用があります。
アントシアニンは、活性酸素の生成を抑制するはたらきがあり、老化やガン予防のほか、動脈硬化、高血圧など生活習慣病予防にも効果があります。
切り口を変色させるクロロゲン酸にも強い抗酸化力があり、同様の働きがあるといわれています。
この他、血圧を正常に保つ働きのあるカリウムも豊富で、利尿作用でむくみを改善したり、体を冷やす作用があるのでのぼせを解消するとも言われています。
動脈硬化予防、ガン予防、高血圧予防におすすめです。
その他
なすの色素成分ナスニンは水溶性ですが、炒め物や揚げ物にすると調理油で表面がコーティングされ損失が抑えられます。
焼き物や煮物にするときも下揚げしてから調理すると損失が少ないほか、味わいに奥行きが出てます。
また、果肉はスポンジ状で油をよく吸収するため、炒め物、揚げ物の調理により植物油のリノール酸やビタミンEの摂取に役立ち、コレステロールが気になる方にもおすすめです。
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