たら(鱈)
たら(鱈)
たらは日本人には親しみのある魚で、普通たらといえば真だらを指します。「たら腹食う」の語源にもなっているほど魚の中でも大食漢の魚で、大口魚と書くように大きい口が特徴です。魚偏に雪と書くのは、淡泊な身が雪のように白いことや、雪の降る頃に脂がのって美味しくなること、初雪の後にとれ出すためなどが理由だといわれています。
旬:冬
選ぶポイント:目が黒く透き通っていて、皮にツヤがありチョコレート色をしていて張りのあるもの、えらが鮮やかな紅色をしているもの。切り身は透明感があって薄いピンク色で弾力のあるもの。
保存方法:冷蔵保存。早めに食べましょう。
種類:真だら すけそうだら
主な栄養素とカロリー
100g中(真だら 生)
カロリー:77kcal
栄養素
たんぱく質:17.6g
カリウム:350mg
ビタミンD:1.0µg
ビタミンE:0.8mg
たんぱく質を含み、低脂肪、低カロリーなので、ダイエットに適しています。
血栓防止作用のEPA、脳神経細胞機能の維持に働くDHAが含まれます。
旨み成分のイノシン酸が豊富で、細胞代謝機能に不可欠の物質です。たらに含まれるイノシン酸は分解が速く、時間が経つと特有のタラ臭が発生するので、早めに食べましょう。
強い抗酸化作用のあるグルタチオンが含まれ、発ガン物質解毒に働きます。
その他
すけとうだらは、かまぼこなどの練り製品の原料として使用されています。卵巣は塩漬けにして「たらこ」として出回っています。
たらの肝臓にはビタミンA・Eが豊富で、肝油の原料です。