リフター台車の油圧ポンプの内容について

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油圧ポンプは、なぜ油を使っているのか?

リフター台車に使用されている油圧ポンプは、パスカルの原理を利用して、油で満たしたポンプを使用しているのですが、なぜ油なのでしょう。
(パスカルの原理については、こちらのページで分かりやすく解説していますので、よろしければご参照ください。)

パスカルの原理では、「密閉容器中の流体は、その容器の形に関係なく、ある一点に受けた単位面積当りの圧力をそのままの強さで、流体の他のすべての部分に伝える。」とあるので、「流体」つまり気体・液体であれば良いので、最も身近にある空気や水でも良いはずです。
空気や水を使用していない理由は、以下の通りになります。

1、空気が使われていない理由
空気や水は身近にあるため、油に比べて原材料費がかからないのですが、以下のような欠点があります。
空気は気体であるがゆえに圧縮率が高いため、空気を密封してポンプとして使うためには、高圧に耐えうる容器が必要になります。
また、温度の変化に弱く、低温では体積が小さくなり、高温になれば体積が大きくなるのですが、その体積変化が大きいため、扱いが難しいと言えます。

2、水が使われていない理由
また水も同じく温度による体積変化が大きいことが上げられますが、それ以上に問題があるのが、錆びの問題です。
密閉してあると原理的には酸化しないので錆びは発生しないように思われますが、水の中には空気が溶け込んでいるため、多少の錆が発生してしまいます。
また、低温になると内部の水が凍結してしまうため、ポンプが使用できなくなるだけでなく、故障の原因にもなります。
水自体の劣化も考えられるため、ポンプに使用されていることが少ないのです。

これらの素材に対して油は、温度変化による粘度の変化はありますが、水に比べて体積変化が少ないことがあげられます。
また酸化が少なく、油であるがゆえに錆を防ぎ潤滑作用があるため、原材料として最適なのです。
他にも、空気圧より高圧で使用できることや、出力や速度の制御が容易であるため、油圧ポンプはリフター台車をはじめとする、さまざまな機械工具に広く使用されています。

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