クレーンスケールの誤差とその原因
最近では一般的に見る事が少なくなった「バネばかり」ですが、商店街の専門店などではまだまだ現役で活躍しています。一昔前は、レトロな雰囲気のお店で、量り売りの食品を買うのは普通でした。
今でも携帯性に優れて手軽なため、宅配業者が荷物の引き取り時に使用したり、廃品回収の業者が回収品の重量を量るために常備していたりします。
優秀なバネばかりなのですが、弱点がないわけではないです。
まずは使用を繰り返す事により、ばねが伸びてしまって正しく量れなくなってしまうことがあります。
もうひとつ意外なのが、量る場所によって重量が違ってしまうことです。「え?そんなはずはない。」と思われるかもしれませんが、バネばかりは重力を利用しているため、重力が一番かかる北極点や南極点では重くなり、赤道線上では自転による遠心力がかかるため重力が軽くなります。日本でも北海道と沖縄では0.1%重力が違うため、精密な重量を量る必要があるはかりでは、微調整されています。
今はデジタル化した「クレーンスケール」があるため、ばねの劣化による誤差はありませんが、重力による誤差は避けられません。しかし、誤差1/1000は通常の計測では問題視されておらず、通商産業省も許可しています。
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